お花コラム
初めての観葉植物は「葉の厚み」で選ぶとGOOD!
みなさんのご自宅には観葉植物はありますか?ホームセンターなどでも様々な観葉植物は販売されているので、ご自宅にお庭がない方でも一度は購入し育てた経験があるのではないでしょうか。
お部屋に観葉植物やお花があるだけで、ペットとまではいきませんが、やはり生き物があるという感覚が空間を活き活きとさせます。
陽の当たり具合やお部屋の温度、土の水具合や植物が元気かどうかを気にするなど、ともすれば面倒と思われがちな日々のアクセントが、実は生活に潤いを与えてくれます。
・いつも水やりを忘れて枯らせてしまう・・・
・水のやりすぎなのかなんなのか、気づいたらどうしようもできなくなってて・・・
そんなお客様のお声も、お花の仕事をしていると時々耳にします。
そして、「どうすれば枯れさせずに育てられますか?」というお声も。
せっかくお家にやってきた植物、できれば長く活き活きと育って欲しいですよね。
もちろんお水のやり方や陽の当て方などは植物によって様々ですが、ひとつの選び方として「葉の厚いものをお選びいただく」ということをお勧めしています。ではなぜ、「葉の厚み」が植物を選ぶポイントになるのでしょうか?
水の蓄えは「土の中」だけでなく「葉の中」にもある!
植物の大半は、当然ですが土の中に伸びている根から水分を吸収しています。そして、葉っぱの表面にある「気孔(きこう)」と呼ばれる穴から蒸発し、その循環を繰り返しています。
では、根っこから葉っぱまで直通で水分を吸っては吐いてを繰り返しているかというと、答えはNO。瑞々しい葉っぱの中には、もちろん水分が貯蔵されています。
ではこの水分の蓄えが多い植物・少ない植物を見分けるポイントはなんでしょうか?
その一つが、「葉の厚み」にあります。
葉が薄い植物の場合、「ちょっと葉が萎れてきたかなぁ」と見た目に現れた時点で、もう水分を通す葉脈が硬く閉ざされてしまい、そのあとに水をあげても葉が落ちてしまう場合があります。葉が小さくて薄いものはなおのこと、ほんの数日で様相が変わってしまうことがあります。
一方、「多肉植物」などに代表される「葉の厚い植物」は、葉の中にたっぷりと水分が備わっているので、急な変化で手遅れになってしまうということが、比較的少ないのです。
常に植物の管理ができていればそれに越したことはありませんが、まずは元気に長生きする植物を育て続けることで、季節ごとの変化や成長、愛着など、植物をより「生き物」として感じることができ、空間の一部としてより豊かに暮らすことができます。
参考までに、比較的「葉が厚い」種類の植物を、ここでご紹介いたします。
タマツヅリ
タマツヅリは、ベンケイソウ科 セダム属の多肉植物。
肉厚な葉っぱが特徴的で、室内外を問わず一年を通して風通しの良く日の当たる場所を好みます。
高温多湿を避け、暑い時期の厳しい直射日光を避ければ、土の乾燥などには強い種類です。
カランコエ
カランコエも感想につい良い多肉植物。ベンケイソウ科 リュウキュウベンケイ属。
多肉植物とはいえ美しい花が特徴で、種類によって様々な花を咲かせます。
慣れてくると株分けも容易で、寄せ植えなどにも最適です。
ヒロハザミア
耐寒力・耐乾性にも優れた、ザミア科 ザミア属の葉肉の厚い観葉植物です。
レースカーテン越しの柔らかい光を好み、土の表現が乾いたらたっぷりの水を与えるような育て方が最適です。
長く育てることで、鉢の大きさに合わせて1週間ごとであったり10日ごとであったり、水をあげるペースも感覚がわかるようになってきます。
セラギネラ
セラギネラは多肉ではなくシダ植物の仲間。クッションモスとも呼ばれるイワヒバ科の植物で、ふわふわと広げる鮮やかな葉が特徴です。
明るい日陰を好み、変色や葉焼けの原因となる直射日光は避けるようにしましょう。
乾燥には弱いので水切れしないように注意しつつも、耐寒性があるので冬越しもしやすいです。
フラワーライフ店頭で、ぜひご相談ください!
その他、葉の厚さはもちろん、雰囲気や育て方などお好みに合わせた様々な観葉植物を、フラワーライフではご用意しています。
ぜひ店頭でお好みをお聞かせいただき、たくさんの種類の中からご提案させていただければと思いますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。